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九月の事を和風月名で「長月(ながつき)」と言います。「長月」は日本の旧暦の九月(現在の十月中頃)を指す和風月名です。「長月」と呼ぶようになったのは、夜が段々
長くなると言う意味の「夜長月(よながづき)」が縮まったと言う説が有力です。 他にも、秋の長雨が多い時期である事から「長雨月(ながめづき)」、実った稲の穂が長々と伸びる様から「穂長月(ほながづき)」や「稲刈月(いねかりづき)」と言う異称があります。また、菊の花が咲く季節から「菊月(きくづき)」、木々の木の葉が紅葉する事から「紅葉月(もみじづき)」、夜が長く物思いに耽って早く目覚める事から「寝覚月(ねざめづき)」と言う異称もあります。どの言葉も日本の秋の風情を思わせるものばかりです。しかし、現在の9月と言えば、まだ残暑が厳しく、和風月名とは程遠く、ズレを感じます。 この時期になると、「吾亦紅(われもこう)」や「コスモス」と言った楚々とした秋の風情を感じさせる花々が見られます。「コスモス」は桜のような花が咲く事から、漢字で「秋桜」と書きます。また、独特の花の形をした「彼岸花(ひがんばな)」も見かけるようになります。気候は秋のお彼岸(23日頃)を境に昼と夜の長さが逆転してゆき、暑さが和らぐと言われます。昔から日本で「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるゆえんです。 9月には「敬老の日」(21日)や「お彼岸」(20日〜26日)と言った行事があります。「お彼岸」は先祖を敬う日本の伝統文化です。この「敬老の日」や「お彼岸」は家族が集まり、絆を深める大切なイベントになっています。ところで、今年の「中秋の名月」は9月25日です。お団子を供えススキを飾り、月を愛でると言う月見文化も昔から続く日本ならではのものです。そう言えば、9月9日は「重陽の節句(ちょうようのせっく)」です。このことについては、別のブログで詳しくご紹介するつもりです。 さて、それぞれの行事には特別の「行事食」があります。「重陽の節句」では菊にまつわる食べ物、お月見には「お団子」、お彼岸には「おはぎ」と言ったものがあります。 我が家でも、十五夜のお月見には台の上にススキや菊などを飾り、三方(さんぽう)にお団子を乗せて、一服の抹茶も供えてお月様を愛でて楽しみます。お煎茶を教えていた頃には、お弟子さん達と「月見の茶会」をして楽しみました。お彼岸には先祖供養をすると共に、必ずお茶と「おはぎ」を頂きます。 暑い暑いと言っていても、時折の涼風や虫の音に秋を感じる今日この頃です。夜風に季節の移ろいを感じ、夜空の美しさ、月の輝きに目を奪われるのが九月です。実りの秋ももうすぐです。段々と夜も長くなって行く日々、自分を顧みるそのような余裕を持ちたいものです。
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AuthorKosin(こうしん) Archives
October 2026
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