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まだまだ暑い日が続いています。ところで、日本の暦では、8月23日を「処暑」(しょしょ)と言います。「処暑」は二十四節気の一つです。さて「処暑」とは何を意味するのでしょうか。
「処暑」は暑さが終わる時期と言う意味です。この「処」は収まる・止まると言う意味なのです。この時期から暑さが和らぐ頃と解釈するのでしょう。今年も、立秋を過ぎて尚残暑が続いており、どこにその気配がと思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、朝夕吹く風に少しばかり秋の気配を感じたりしませんか?夕方にまだ小声ですが、鈴虫やコオロギ、鉦叩きなどの声がどこからともなく聴こえてきます。日本には、「秋声」(しゅうせい)と言う言葉があります。秋の声はどこからともなく聞こえるのです。 「処暑」の期間は8月23日頃から9月6日頃までです。この頃気をつけなければならないのは「野分」(のわけ)、今で言う「台風」です。昔から二百十日(立春の2月4日から数えて210日目)はその厄日として、農家では特に警戒していました。今年の二百十日は9月1日です。昨今は台風が巨大化し、雨も温暖化で海面の温度が上昇したことにより、すぐに線状降水帯を生み、大災害に繋がります。また、二百二十日も同じように台風を警戒する日とされています。ちなみに、今年の二百二十日は9月10日になります。 さて、「春の七草」は「七草粥」でご存じの方も多いと思いますが、「秋の七草」はどうでしょう。 「秋の七草」は萩(ハギ)、薄(ススキ)、葛(クズ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴(フジバカマ)、桔梗(キキョウ)です。秋の七草は「春の七草」のように食べられませんが、飾ってその風情を味わいます。と申しますのも、どの花も野にあるもの、しみじみとした秋の風流を感じさせるものばかりです。昔から文学作品に度々登場する「萩の花」。一輪一輪は小さくて地味ですが、特に野に群れてある時は、楚々としていて人目を惹きます。そう言えばこの時期、茶花で思い出すのが「ホトトギス」です。「ホトトギス」にはいろんな種類があります。濃い紫色の花、薄紫に斑点が入ったものなど。昔、私は庭の隅に茶席で活ける為に育てていました。「ホトトギス」とは、花びらに斑点が入っている所が時鳥(ほととぎす)に似ているところから、そう命名されたと言います。「撫子」や「女郎花」は本当に可愛らしい花です。秋を先取りするように、薄と桔梗を竹籠に活けても素敵です。 この時季の旬と言われる食材と言えば、まだ夏野菜も健在ですが、野菜ではサツマイモが登場し、果物ではブドウやイチジクなどが店頭に並びます。「サツマイモ」は蒸して頂くだけでなく、少し甘みが足りない場合は砂糖を加えて「レモン煮」にしたら子供達が喜びました。また私は、砂糖を加えて煮たお芋をつぶし、布巾やラップで小さな巾着に絞って和菓子を作り、お茶会で使っていました。「イチジク」は傷みやすいので早めに食べきる方がいいようです。料亭では蒸して、クズ餡をかけて逸品として出すところもあります。お魚では何と言っても「秋刀魚」(サンマ)です。「秋」と言う字が入っているのですから。この時期から魚屋さんでトロ箱に入った秋刀魚を見かけるようになります。昨今は漁獲高が減って価格が高騰する年が多くなりました。「秋刀魚」だけではありません「イワシ」などの庶民の魚が段々遠くなるようで寂しい限りです。 季節が移り変わる時、夏バテにも配慮しなくてはなりません。「処暑」の頃は心して夏の疲れをリセット致しましょう。どうぞ、体調管理にお気をつけくださいませ。
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AuthorKosin(こうしん) Archives
October 2026
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